できれば先月中に五十枚越えしたかった小説が、どうにか三十枚越えしたあたりで小休止ぎみであるが、たぶんこれはこのまま書き続けられるだろう。だが書くスピードを上げることが不可能なタイプの小説なので、まちがって書くペースを上げてしまわないように気をつけないといけない。書くペースを上げると文章の質が変わってしまうのである。文章の質が変わると作品の質が変わってしまうタイプの小説なので、あとから文体を調節すればいいという話では済まなくなる。
タイトルはミもフタもない単語を使っているが、当面変えないほうがよいと思う。タイトルをシンプルにしたほうが本文を複雑にすることに迷いがなくなるように感じる。