今日は地獄に落ちたので這い上がることだけに徹してこの時間になる。(夜の七時くらい。)だが地獄は私のは地面からほんの少しの深さしかない。世の中の音も光もにおいも感じられる。ただそれらすべてが自分に届いていないと信じられるようになる。穴のふちと穴の外の境界線がただの空気なのに絶対の区別をもったようにしか思えなくて無力感にとらわれる。そのようになったのは、書いているものを読み返して無力感にとらわれたことが発端だが、こういう脳の汁とかかわりのあることには何が原因とか言ってもしかたないような気がする。
こういう状態で書いてるものに手を入れるのは危険なのだが、とはいえすでにけっこう手を入れてしまった気がするが、まあそのことは気に病むまい。こういう状態でも書ける小説、というのはある気がするしそういうものを書くべきかもと思うけど、逆にそういうのはふだんはピンとこなくて書き続けられないという問題。
どーんと落ち込む、ということはないタイプなので(たぶん軽い神経症くらいがデフォルトで、それを特殊なやり方(働かないとか)によってほとんど寛解させてるのがここ十数年の私の状態)自分でも微妙な判断だがたぶんちょっと持ち直して穴のふちから乗りあがりかかってるように思う。
たぶん地獄(浅い)から持ち上げようとして脳がなんか出してちょっとふわふわしてるのだと思う。小説まで書きあげる時間は(ふわふわの持続は)ないだろうから短歌つくって今日は残り時間を持ちこたえる。
と、こういう日記的なことを書ける場所がどこかわからなくなったが、たぶんここがいいような気がするのでここに書く。