2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

小説は○○であるとか、短歌とは○○だとか書いているとき私は、小説や短歌をすべて目にした経験からそう書いていないのは当然として、わずかに見てきた小説なり短歌が多くそうだった、という個人的な知見の報告でさえない。それはたったひとつの作品がそうだっ…

小笠原鳥類『テレビ』を読む。詩はほんとうに読まないので、ほかとの比較ではないが行間とか余白に視線がみちびかれないのがいいなあと思う。字ばかりを見詰めてしまう。珍しい町並みがそこにあるように。何か訳あって一夜のうちに破壊され慌てて復旧した町…

このあいだ夜中にファミレスで、閉店近くまでいて(五時閉店の店だった)小説の書き出しとあらすじの中間のようなもの(あるいは書き出し部分のみのあらすじみたいなもの)をメモ書きしていたら、それぞれの出来はともかく(冷静な目で読み返してはいない)…

登場人物の台詞だけで一篇をつくってしまってあとからそれを読み返して受ける刺激で地の文を挿んでいく、という小説の書き方ができるような気がしてならない。 だが台詞書きの段階では台詞だけでストーリーを運ぼうとしてしまうので、あとから地の文を挟む余…