2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

まだ書き終わってないんであれだけど、ゴールっていうのは知らないうちに通り過ぎてたっていうのがいいよね。理想的。しっかり旗立てて遠くからずっとそこめざしてきたゴールは近づくと足がすくんでよくない。

推敲の廃止

今書いている小説は推敲というよりあとから言葉をかさねる・文章をかさねるという考え方を重視してて、じっさいにはまあ、かさねるというより文と文の間にあとから時間をおいて文を挟んでいく、というのに近いけど、ひとりでいろいろな楽器を演奏してそれを…

場面制度の廃止

場面という考え方はたぶん演劇から来てるのだろう。もちろん映画もそれでできている。小説にははっきりあるわけじゃないというか、なくても書けるのだが、でも無意識のうちに場面という単位で考えがちであり、それですっきり構成が整理しやすいというメリッ…

「単に飽きたら」モードを変えるというのはけっこう重要なことかもしれない。いいかえれば飽きるまで変えないということであり、そうかんたんに書き手が飽きてもいけないということだ。かんたんに飽きてはいけないのは、少なくともわたしの書くスピード(と…

書きかけの小説、最初の十八枚くらいまでは(今の頭で読み返したかぎりで、だが)自分でいうのもなんだがものすごく面白いと思う。そこからモードが地の語りから会話文に移行して面白さはちょっと落ちる気がするが、質的な充実感とか安定感はあるしつながり…

プロ野球選手のようなスイングをするには、プロ野球選手みたいな体が必要だろう。プロ野球選手のバットの動きを本物よりずっと遅くそっくりになぞっても物まね芸以上の意味はなく、バットが本物のようにボールをはじき返すことはない。 ところが小説は、はじ…

タイトルをシンプルにすると本文を複雑にしやすくなるというか、思いきって細部で大胆な動きがしやすくなる。シンプルなタイトルは位置がはっきりしてるので目印にしてそこからの距離が掴みやすいためである。 タイトルを複雑でねじれのあるようなものにする…

できれば先月中に五十枚越えしたかった小説が、どうにか三十枚越えしたあたりで小休止ぎみであるが、たぶんこれはこのまま書き続けられるだろう。だが書くスピードを上げることが不可能なタイプの小説なので、まちがって書くペースを上げてしまわないように…